平成21年度 袖ケ浦地区活動報告
あの八ッ場ダムの建設現場へ行ってきました
―袖ケ浦地区3支部合同管外研修報告―
やんば館前で 富岡製糸場
 袖ケ浦地区では3支部合同役員管外研修を、2月7日〜8日の1泊2日の日程で、公共事業の見直しで建設か中止かで揺れる、『群馬県の八ッ場ダム建設工事現場の視察』をメインに、20名の参加協力をいただき実施しました。
 初日の午前中は、世界遺産登録リストに掲載された「富岡製糸場」の見学です。明治5年創業の官営工場、その後経営を民間に委ねられ、百数十年の時を経た現在も往時のまま現存する建物を見学、感銘を受けました。
 前橋市内にて昼食を取り、午後は雪景色の水沢観音にて道中の安全と商売の繁盛を祈願し、宿泊先の長野原町・川原湯温泉へと向いました。
 近隣には草津温泉、四万温泉など名湯が数多く存在しますが、今回の宿泊はダムが完成すれば湖底に沈む「川原湯温泉」を敢えて選択し、地元の方々のお声を直に聞くことも大切と考えました。到着後、早速旅館の方々から、ダム建設についての58年の経緯を伺い、「政権が変わることにより、いきなり建設中止とは如何なものかと」という思いに駆られました。
 山間の移転を前提にした小さな湯治場ですから、施設の老朽化は否めませんが、素晴らしいお湯と日頃鍛えた皆様の「喉」の披露により懇親会は予定時間を延長して、大変盛り上がりました。
 二日目は、いよいよ今回の管外研修のメイン事業「八ッ場ダム建設現場」視察です。群馬県の若き職員2名の説明を受けながら、ダム建設地の隅から隅までを案内して頂きました。学校や住宅の一部は移転され、道路、JRの駅などダム本体工事以外の、およそ80%の周辺インフラ整備は完成していながら、「ダム建設中止」では、地元が翻弄されたこの40年余りの時間は「いったい何だったのか」という思いを改めて強くしました。
 前原国交相と地元住民との会議の席で、「私たちはダムに翻弄されたのではない!政治に翻弄されたのだ!」と憤っていた姿を思い出しながら長野原町を後にしました。その後、前橋市内に戻り、趣を変えてフレンチのレストランで昼食後、無事帰路につきました。
 「今更現場を見て何になる」というお声もあろうかとは思いますが、現場を見たからこそ、いろいろな思いを提起するエネルギーをいただけたことも確かです。2回目となる袖ケ浦地区管外研修、今回も異業種交流も含めて有意義なものとなりました。ご協力頂いた各方面の皆様方にお礼申し上げ報告とします。
(袖ケ浦地区副地区長  勝畑 圭司)

 
平成21年8月11日
公共事業の地元企業への優先発注の要望書提出
鈴木副会長・出口袖ヶ浦市長・榎本地区会長
 
 
平成21年7月28日 袖ヶ浦地区公開講座 (ながうらおかのうえ図書館)
袖ケ浦地区3支部合同の公開講座を社会貢献委員会協賛により、 7月28日(火)袖ケ浦市の長浦おかのうえ図書館において 「中小企業はどすこい魂 負けに不思議な負けはない」をテーマに千葉信用金庫理事長 伊谷 啓氏を講師にお迎えし、 91名の皆様にお集まりを頂き公開講座を開催いたしました。

大沢会長の挨拶に始まり、引き続き講師のプロフィールが紹介され、いよいよ講演会が始まりました。まずはじめにテーマの説明から、 「どすこい魂」というのは、伊谷氏が千葉高校時代に相撲部に所属し国体にも出場したほどの経歴の持ち主、 また、「勝ちに不思議な勝ちはあっても、負けに不思議な負けはない」プロ野球楽天の野村監督の著書にある言葉が大好きだと説明されました。

伊谷氏は講演の中で地域密着推進活動いわゆる、地域金融機関の責任と役割は好景気にする事ではなく、不況の中をどのように円滑な資金(貸出金)を 提供して行くかが金融機関の使命であり、又リーマン・ブラザースの破綻、サブプライムローンの焦げつきにより、 100年に一度とも言われている世界同時不況、そのために今、私たち中小企業が求めているのは、一刻も早い景気の回復、 これは政治の仕事であると説明されました。金融機関のあり方についての講演会で企業のトップに立つ方のあるべき姿を見せて頂いた大変有意義な公開講座となりました。

公開講座終了後、場所を変えて懇親会を実施、伊谷氏にも出席を頂き42名と今までにない大勢の参加で大変盛り上がりました。 最後に今回の公開講座に参加されました方々に心から感謝申し上げます。(袖ケ浦副地区長 井上祥法)
 
平成21年5月30日 袖ケ浦地区研修会
「酒蔵バスツアー」
 5月30日、土曜日の午後から袖ケ浦地区・3支部合同でちょっとユニークな研修親睦事業を行った。
名づけて「ワンコインバスツアー 銘水の里・久留里を訪ねて」である。
車なら20分もあれば行くことのできる久留里の町も、ゆっくりと歩いてみたり、お話を聞くことによって新たな発見があるものである。
 あいにく小雨降る中、「くるりボランティアガイド」の方々のご案内を受けながら、城下町を散策すること2時間。
江戸時代の儒学者、新井白石の父が久留里藩士であり、地元ゆかりの人であったことに少しびっくり。
また町中のそこかしこに自噴する銘水百選にも数えられた井戸にも感心。
そして散策の締めくくりは、江戸時代から続く老舗の吉崎酒造の酒蔵見学。
吉崎社長から築100年を超える蔵の案内や、敷地内の常滑焼の土管で作られた立派な井戸も見学。
最後は銘酒「吉寿」の試飲会、皆の会話のトーンが一気に上がる。
久留里駅前に新しく完成した農協の倉庫を改修した来訪者の歓迎施設も車窓から見学。
久留里のこれからの街づくりの拠点として期待の施設である。
 そしてツアーの締めくくりは、小櫃に移動しての宮崎酒造店の見学。
もともとは江戸時代から久留里にあった蔵が、町の大火の後、小櫃に移り現在に至ることを宮崎社長から聞く。
さわやかな飲み心地でファンの多い銘酒「峰の精」の蔵元であり、敷地内に植生する「スダジイ」の大木が蔵の歴史を物語るようだ。
26名の参加をいただき、和やかな雰囲気でバス車中も進む。
参加費500円の半日のミニツアーは異業種交流として有意義な企画であり充実していたと思う。
ツアー実施に当たり、ご協力いただいた新生企業、吉崎酒造、宮崎酒造店の各企業と久留里のボランテイアガイドの皆様感謝申し上げ、報告としたい。
(袖ケ浦地区 副地区長 勝畑圭司)